2007年10月3日水曜日

子供の隠れた才能

調律をしていると普段とは違う思考回路になるのかいろんなアイデアが浮かんだりふとなにかを思い出す事がある。

今日も聡明そうなお子さんを見ていて昔の記憶が蘇ってきた。

子供も当然の事はがらいろんな子がいる。

もう何年も前にお伺いしていたおうちにまだ小学生なのに話す事がとても理論的で聡明そうな子がいた。
ピアノの中に興味をとても示し覗き込んではいろいろな事を聞いてくると言う感じ。

ピアノの中の複雑なメカニックに興味を持ったのだろう。
自分も最初見たときはピアノの中にこんなものが入っているとはびっくりだった。
初めて見るものに誰しも興味は持つのだろう。

しかし細かい事まで聴かれる事はあまりないので、熱心に聞かれるのは珍しい事。
このまま教えていたらすぐに調律技術を習得しそうな勢いだった。


別の子だったけれどこんな子もいた。

その子は障害を持っていた子で自閉症だったと思う。
なので面と向かって話しをする事はできなかったけれど何か隣で言ってるのは聞こえた。

なんと調律の音を聴き分けていたから驚きだった。

調律師は音のうなりを聴きわけてきれいな音に合わすのだけれど、そのうなりがどうも聴こえるらしくうにゃ~ん うにゃ~ん 言ってるのだ。

確かにうなりは猫が鳴いてるような"うにゃ~ん"と聴こえる。

びっくりです。 こんな子ばかりだったら調律師は大変?!

調律師が何年もかかって聴こえるようになる音。 聴こえないはずの音が聞こえる。 
それは誰でもが持っているわけではない才能なんでしょう。