2008年3月21日金曜日

アリコート

アリコートとは「整数比」と言う意味。

ピアノの弦には実際にハンマーに打たれて振動する部分とハンマーに打たれないが実際の有効弦(打弦された弦)と共鳴することで、美しい倍音を響かせることができる弦とがあります。

その共鳴弦を効果的に活かすためには有効弦と共鳴弦のそれぞれの長さの比が整数比になっていることが条件になります。
これを考えられ製造されているピアノは弦押さえを外し裏面を見ると各セクションの数弦毎に弦を押さえる突起状のものが付いています。

この厳密に分けられた弦押さえによりアリコートが実現し(アリコート方式)弦をしっかりと保持し音色がより美しく響くよう工夫されています。

これらは普段見えない部分の改良点であると言えます。今や普通になったアリコート方式ですが、実験設備がなければその真偽は確かめようがないことです。ヤマハなどが積極的に採用していることから実験済みのものであるようです。

理論的には整数比でなければ良い倍音が出ることは不可能に思われるので理にかなったものであると言えます。