グランドピアノのキャプスタンボタンは鍵盤の中央より奥に取り付けられており、アクション部分と鍵盤部分とを繋ぐ接点になっている。
キャプスタンボタンを右に回せば鍵盤から上方に上がり連動するアクション部も上がる。
それによってハンマーがより弦に近くなり打弦距離が縮まる。
左に回せば逆の状態になる。
打弦距離はアクション全体に影響を及ぼし、調整の土台ともなるので各メーカーの基準を元に設定することが重要である。
キャプスタンボタンは使用や経年変化によりくすみや錆を生じる。
サポート部の接点であるクロス間との滑りが悪くなる原因にもなるため磨くことが良好なタッチを保つことになる。