2009年3月9日月曜日
フレーム
アップライトフレーム
グランドピアノフレーム
フレームとは、ピアノ内部に取り付けられている鋳物のこと。
主に金色に着色されており、その色は各メーカー、年代により異なる。
ベーゼンドルファー社のように赤茶色のフレームもあり、特にグランドピアノの場合は中が見えることもありその存在感はピアノのイメージを決めるほど際立っている。
その主な機能として、ピアノに貼られている約230本にも及ぶ弦の張力を支える働きをしている。
1本の弦の張力は90㎏に及び全体では20トンにもなり、それを支えるための強度が必要になります。
フレームの強度は弦の張力をしっかりと支えるだけのものが必要であり、安定した強度が響板を安定させることにより音色が保たれる。ピアノの裏に取り付けてある支柱とともに響板をしっかりと支えることは、音色のうえでも大きく影響を与える要素になる。
ねじれなどの変形が起きることは音色にも影響を与えるので、長い年月に耐えうるフレームの一定の強度は重要である。
フレームはその硬度、形状、厚さといった要素が音色に影響を与える。
また各メーカーこのフレーム部分に自社のブランド名、製造番号、トレードマークなどを刻んでいる場合が多い。
アンティークのピアノになるとそのフレーム自身に彫刻がなされ芸術品のようなものも存在する。