2017年1月24日火曜日

ピアノ内部構造、アクションと音色の関係について

ピアノ内部構造、アクションと音色の関係について



ピアノのアクションと言うのは鍵盤を一定以上沈めてもその力は最後まで伝わってはいません。

構造上、鍵盤を沈めたときに外れるようになっている。その割合は鍵盤が底に到達する約10ミリの間の3分の1だったり4分の1だったりそれぞれのピアノやその調整によって様々。

鍵盤から弦に触れるハンマーまで各部品が繋がっているわけではなく、鍵盤からの力を順に伝達して行くことにより最終的にハンマーのしなりを生み出す。

特にジャックと呼ばれる部分がハンマーアッセンブリーを押し出す力が重要であり、押し出したあとは脱進、エスケープメントするのでそこまでにいかに力を加えるかが重要となる。
ジャックが脱進してからも鍵盤は下に沈むのですが、そこはもうスカスカな状態。ハンマーに対する力の伝達はありません。


これは解りやすく例えるとビリヤードの球を突く状態で説明できます。

ビリヤードのキュー(突き棒)を後ろにスライドし、次に前への力をキューへ込めて手持ちの白級を突きます。

突かれた白球は前進への力を得て狙いの対象となる点数球へ向けて前進していきます。

キューが鍵盤、白球はジャック、点数球はハンマーです。

キューは白球を突いたあとはもう力の影響を与える事はできません。白球も点数球を突いたあとは力の影響を与える事はできません。

それぞれ力を加えるときにどのような力を加えるかが最終的に点数球がどのような動きをするかに影響を与えます。

ようは肝心なのは点数球のどこにどのような力を加えるかが、その先の転がる方向性を決めて穴に落とせるかどうかが決まります。
そのために白球に回転をかけたりします。

ピアノも同様にジャックがハンマーアッセンブリーを押し上げる時にどのようなエネルギーが伝わるのか、その一点を意識して打鍵すべきなのです。

そのアナログのハンマーアッセンブリーのしなりはミクロに細かく考えるとまさに無限大に力のエネルギーの種類が発生します。これがピアノが無限に音色を出せる所以です。

毎回のひとつひとつの打弦でそれがピアノの中で行われている。

鍵盤を押して段階的にセンサーが反応して音が出る電子ピアノとはまったく別の楽器であると言えます。

自在に音色を出すことに卓越した奏者は鍵盤の浮力を感じ、ジャックがハンマーアッセンブリーを押し上げるポイントを各ピアノで的確に捉え演奏している。


構造上ではそのような音の出る仕組みとなっているのですが、更にここからはもっと先の話、打撃時、打撃後に身体が音色にいかに影響を与えているかのお話。

ロシアピアニズムを習い出してからと言うものの、ピアノから出てくる音色が外的要因によっても変化する事を確認できました。

これは手の中に音を集めると言う表現などで言われる事や打弦後に鍵盤の底を押し付けると音が沈むとか、鍵盤の上で指を動かすと音が伸びるとか、打弦後に手の動きまたは指の動きにより音色を変化させると言うもの。

それはあり得ないと言うかたのがまだ多いかと思いますが、私の中では確認できた事実。

何故それができるのか私なりに考察してみたのですが、、 
楽器に触れていると言う事は出てくる音に何らかの影響を与えていると言うのが考えられます。その根拠として調律工具の材質を変える事により音色が変わる事にも共通するものを見出せます。

チューニングハンマーの枝の部分をメープルにしたり黒檀にしたり様々な木材、材質にする事により作る音色が変わってくる。この事は響ピアノ工房さんの研修会に参加したときに体感しました。

私が考えるに、弦から伝わる振動がピンを通してチューニングハンマーに伝わり結果出てくる音色に影響を与えていると。そこで合わせた音がそのピアノの音色となる。

ミクロの世界で見るとチューニングピンを廻す事により無限大に作れる可能性のあるのがピアノの音色なので、結果に違いが出るのも当然の事。
更に言えば調律する人間も影響するので、調律する人により音色が違ってくるのも当然。

これから考えれば鍵盤に触れている奏者が異なれば様々な音色が出るのもまた当然と言える。
その人の持っている音色が出ると言う事になる。
それプラスでどうピアノを鳴らすのかと言う事で最終的に周りに届く音となる。


人によって調律の音色やピアノ演奏の音色が違うと言うのは身体的な部分が実は大きな比重を占めているのではと思います。

少し科学的と言うか物理的な話になると、人も楽器も波動であるので触れる事によりお互いの波動にかなり大きな影響を及ぼすと考えます。
車を運転したりと言ったものとは異なり音楽と言う直接的な波動を出すものなのでその変化は顕著です。

その人の本来持っている音色を生かすも殺すもその人次第であって、その変化する音色の世界を楽しめるようになったらピアノやクラシック音楽がこれほど楽しいものはないと思える事と確信があります。